京都でスナップ-3(二十日えびす)
2006年 10月 24日
皆さんも多分テレビなどで一度はご覧になったことがあると思うのですが、何かのおめでたい時などに披露される包丁式(式包丁)というものです。
包丁式は平安時代、宮廷で祝い事などの食前の儀式として行われたとされ、料理人は烏帽子、袴、狩衣姿で、まな板の上の魚や鳥に直接手を触れずに包丁と真魚箸(まなばし)という銀のはしだけを使って料理し、めでたい形に盛りつける技です。
包丁式にも平安時代以降いくつかの流派があるようですが、今回見せていただいたのは生間(いかま)流という流派の包丁式でした。
お二人の料理人によってコイとタイがそれぞれ料理されました。
私もテレビで何度か見たことがありましたが、実際に目の前で見たのはこれが初めてですごく貴重な体験をすることができました。
はしと包丁だけで紙を小さく折りたたんだり、タイをさばいて3枚に下ろしたりとすごい技を目の当たりにして感心することしきりでした。
今回はすべて α-SD 28-70/2.8G です。
1
貴重な経験なので巫女さんも携帯カメラでパチリ。
2
この方はお二人目でタイを料理されました。
1の写真でも分かるように幸い見物人が少なかったので、私は一番前で写真を撮らせていただくことができました。
3
タイを裏返すのももちろん手は使いません。
4
ザックリと大胆かつ慎重に包丁が入れられます。
5
見事タイは3枚に下ろされました。
しかも頭は骨だけの胴体とちゃんとつながったままです。
6
料理が終わり飾り付けられた完成形です。
7
神前に供えるべくお皿に移されます。
8
後は神主さんがこれを受け取り、神前に奉納されます。
但し、この写真はお一人目が料理されたコイの方です。
要所のみアップしましたが、料理中、連写でかなりの枚数写真を撮りました。
それをPCで次々表示して見てみるとパラパラ漫画のようでとても楽しかったです(笑)
オマケ
この掲示があるのは確かにえびす神社だという証拠です(笑)
このブログの1月10日の「十日戎」でもご紹介しましたが、えべっさん(関西ではこう呼びますね)という神様は何故か耳が遠いらしくて、そのためお参りする人は板をドンドン叩いてえべっさんの注意を引いてから願い事をする慣わしになっています。