法善寺横丁
2012年 04月 19日
ゴテゴテとした飲食街の中にあって、小さなエリアだけれどホッとするような空間です。
石畳の細い路地を入ると、水掛け不動さんで有名な法善寺があります。
ここは阿弥陀如来を本尊とする浄土宗のお寺なんですが、本堂よりも併設されている
西向不動明王(通称、水掛け不動さん)にお参りする人の方が多いようです。
「♪ 包丁一本~さらしに巻いて~♪」
そこそこの年配の方ならご存知だと思いますが、昔、藤島垣夫という歌手が鼻に掛った甘い声で歌ってヒットした
「月の法善寺横丁」という歌がありましたね。
歌詞の中にこんなセリフがありました。
『こいさんが私(わて)を初めて法善寺へ連れて来てくれはったのは「藤よ志」に奉公に上がった晩やった。
早う立派な板場はんになりいや言うて、長い事水掛不動さんにお願いしてくれはりましたなァ。
あの晩から私(わて)は、私はこいさんが好きになりました。』
この歌のヒットのお蔭でで法善寺や水掛け不動が全国的に有名になったとも言えますね。
2002、2003年に連続してこの付近で火災があり、法善寺横丁の飲食店の一部が焼失しましたが、現在はもちろん復興を成し遂げています。
すべて、NEX-5N + SEL18-55/3.5-5.6
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絶えず水を掛けられるので、苔むして元のお顔やお姿が分からなくなってしまった不動尊
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上の方まで水を掛けるのって、案外難しいんですよね。
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いつもお参りの方が列をなしている人気のお不動さんです。
何をお願いされているのでしょうね。
ひょっとしたら、この方も「こいさん」?(笑)
「こいさん」について書こうとしたんですが、ものすごく長い文章になりそうなので止めました。
興味のある方は、ぜひネットで調べてみてくださいね。
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本堂側にある手水舎は、手押しポンプで水を汲み上げています。
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線香の火が絶えることは無いのでしょうね。
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水掛け不動尊のすぐ横に「夫婦善哉」のお店があります。
「月の法善寺横丁」の歌詞の中にも出てきますし、昔のTV番組だった蝶々雄二の「夫婦善哉」という人気番組もありました。
これは、今桂三枝さんが司会をされている「新婚さんいらっしゃい」の原型のような番組で、20年続いた長寿番組としても有名でした。
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私は食べたことがないのですが、写真のように一人前なのに二つのお椀に分けて出てくる「ぜんざい」です。
カップルでこれを食べるとさらに仲が良くなるとか、逆にこれをカップルで分けて食べると別れるとかいろいろ言われているようです。
作家「織田作之助」の作品にも「夫婦善哉」という小説がありますね。
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このカップルも「夫婦善哉」食べられたんでしょうかね(笑)
法善寺横丁辺りのスナップは夜の方がいい感じに撮れるように思いました。